手が痛い・こわばる。もしかして更年期のメノポハンドかも

手が痛い・こわばる。もしかして更年期のメノポハンドかも

朝起きると手がこわばって、瓶のふたが開けられない。
使いすぎてないのに、なんで?

Lana_ラナ

それ、更年期のメノポハンドかもしれないよ。
使いすぎや年のせいじゃないんだよね。

手の痛みやこわばり、しびれが更年期のせいだと知らずに「年だから仕方ない」と放っておいている人が多いです。でも実は、女性ホルモンの低下が深く関係しており、「メノポハンド」という概念として、今まさに注目されています。

私も仕事柄、手の不調を訴える40〜50代女性を多く見てきました。私自身も右手に違和感を感じて婦人科の先生に相談しながら、体の変化と向き合ってきた経験をもとにお伝えします。

この記事を読むと、手の不調が更年期と関係する仕組みと、今日からできるセルフケアがわかります。「なんで急に手が痛くなったんだろう」という疑問が解決できます。

この記事でわかること
  • メノポハンドとは何か、どんな症状があるか
  • 更年期に手が痛くなる原因(女性ホルモンとの関係)
  • へバーデン結節・手根管症候群・ばね指の違い
  • 今日からできるセルフケアと受診の目安
目次

メノポハンドとは?更年期との関係

メノポハンドとは、更年期前後の40〜60代女性に多い手指の痛み・こわばり・しびれ・変形などの症状の総称です。2022年に日本手外科学会が命名した、比較的新しい概念です。

これまで「使いすぎ」「年のせい」と言われてきた手の不調が、実は女性ホルモン(エストロゲン)の低下と深く関係していることが、近年の研究でわかってきました。

Lana_ラナ

「使いすぎじゃないのに痛い」「利き手じゃない方も痛い」なら、メノポハンドのサインかもだよ。

エストロゲンには、関節や腱のまわりにある「滑膜(かつまく)」を正常に保つ働きがあります。このエストロゲンが更年期に急激に減少すると、滑膜に炎症が起きやすくなり、手指のさまざまな不調につながります。

また、メノポハンドは更年期だけでなく、産後の授乳期にもエストロゲンが急低下するため、同じような症状が起きることがあります。

メノポハンドで起きる症状。5つの手の不調

メノポハンドは病名ではなく、複数の症状の総称です。代表的なものを5つ紹介します。

①へバーデン結節

指の第1関節(指先に一番近い関節)が腫れて痛む症状です。関節がこぶ状に膨らんだり、変形したりすることもあります。親指を除く4本の指に出やすく、更年期女性に最も多く見られます。

②手根管症候群

手首の中を通る正中神経が圧迫されることで、親指から薬指の半分にかけてしびれや痛みが出ます。夜間や明け方に症状が強くなるのが特徴で、「夜中に手のしびれで目が覚める」という人も多いです。

③ばね指(弾発指)

指の曲げ伸ばしのときに「カクッ」と引っかかる感じがする症状です。腱鞘(けんしょう)という腱のトンネルが炎症で狭くなることで起きます。親指・中指・薬指に多く見られます。

④ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

親指の付け根から手首にかけて痛みや腫れが出る症状です。赤ちゃんを抱っこする動作で痛みが出やすく、産後にも起きやすいことで知られています。更年期にも同じメカニズムで発症します。

⑤ブシャール結節

へバーデン結節と似ていますが、こちらは指の第2関節が腫れて痛む症状です。へバーデン結節と同時に発症することもあります。

これらの症状は、放っておくと手術が必要になるケースも少なくありません。実際に、こういった手の不調で手術を選ぶ方を多く見てきました。「年のせいだから仕方ない」と我慢せず、早めに受診をすることが大切です。

更年期の体の変化については、こちらの記事もあわせてどうぞ。
👉️更年期で体が変わる。40代から知っておきたい体の変化と整え方

なぜ更年期に手の不調が起きるの?原因はエストロゲン

更年期と手の痛みって、なんで関係があるの?

エストロゲンには、関節や腱の周囲にある滑膜を保護する働きがあります。更年期にエストロゲンが急激に低下すると、この保護機能が失われ、滑膜に炎症が起きやすくなります。

炎症が起きた滑膜は腫れて厚くなり、関節や腱を圧迫します。これが、手の痛み、こわばり、しびれの原因です。

また、エストロゲンには軟骨や腱のコラーゲン生成を促す働きもあります。エストロゲンが減ると、関節を守るクッションが薄くなり、骨同士がぶつかりやすくなることも症状を悪化させます。

「利き手じゃない方にも症状が出ている」「手をあまり使っていないのに痛い」という場合は、使いすぎではなくホルモンの変化が原因である可能性が高いです。

メノポハンドのセルフケア。今日からできること

Lana_ラナ

完治させる魔法はないけど、進行を遅らせるためにできることはあるよ。

①手を温める

血行を促すことで、炎症による痛みやこわばりが和らぎやすくなります。朝起きたときのこわばりには、ぬるめのお湯(38〜40℃)に手を浸けるのがおすすめです。

カイロや温熱シートを手首や指に当てる方法も手軽にできます。ただし、急性期(腫れがひどく熱を持っているとき)は温めると逆効果になることがあるので、その場合は冷やして安静にしましょう。

カイロの正しい使い方はこちらでも詳しく解説しています。
👉️指圧師直伝。冷えをゆるめるカイロ術【図解あり】

②エクオールを取り入れる

エクオールは、大豆イソフラボンから作られる成分で、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをします。メノポハンドとエクオールの関係については研究が進んでおり、軽〜中等度のへバーデン結節に対して、摂取3ヶ月で痛みが軽減したという声もあります。

ただし、大豆食品を食べてもエクオールを体内で作れない人が女性の約半数います。その場合はエクオールを直接摂取できるサプリメントが選択肢になります。

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③手指を使いすぎない工夫をする

症状が強い時期は、無理に手を使い続けることで炎症が悪化することがあります。瓶のふたを開けるときはオープナーを使う、スマートフォンの操作を音声入力に切り替えるなど、小さな工夫で手への負担を減らすことが大切です。

また、太めのグリップのペンを使う、ドアノブをレバーハンドルに変えるなど、日常の道具を「手に負担をかけないもの」に替えていくのも効果的です。

④婦人科・整形外科に相談する

メノポハンドは、整形外科だけでなく婦人科でも対応できるようになってきています。HRT(ホルモン補充療法)でエストロゲンを補うことで、症状が改善するケースもあります。

「使いすぎじゃないのに手が痛い」「両手に症状が出ている」場合は、一度婦人科か整形外科に相談してみることをおすすめします。

婦人科への相談については、こちらの記事も参考にどうぞ。
👉️更年期かな?と思ったら。婦人科の受診タイミングと伝え方

まとめ:手の不調は更年期のサイン。早めに向き合おう

この記事では、メノポハンドについて解説しました。

ポイントをおさらいします。

  • メノポハンドは、更年期のエストロゲン低下によって起きる手の不調の総称
  • へバーデン結節・手根管症候群・ばね指など5つの症状がある
  • 「使いすぎじゃないのに痛い」「両手に症状がある」はメノポハンドのサイン
  • 手を温める・エクオールを摂る・手を休ませるなどのセルフケアが有効
  • 症状がつらいときは婦人科・整形外科への相談がおすすめ
Lana_ラナ

「年のせい」と諦めないでね。体からのサインをちゃんと受け取ってあげよう。

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